PRODUCTION NOTE

「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」プロデューサーが綴るプロダクション・ノート

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プロダクション・ノートVol.58「0号試写」

編集が終わって作品が完成すると、通常は0号試写または初号試写というものをやります。これは、出演したキャスト、制作スタッフとこれから劇場公開に向けて活動してもらう配給会社や宣伝会社の人を呼んで実施します。多くのキャストやスタッフが初めて一本の作品として見る場となります。本映画でも、主要キャストとスタッフを集め...

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プロダクション・ノートVol.57「配給」

映画館で映画を上映するには、自分たちで映画館の支配人に直接会って、作品を見てもらって上映していく方法もありますが、ある程度の数の映画館で上映をしようと思うなら通常は配給会社と契約します。配給会社というのは、映画の製作者から作品を預かり製作者の代わりに映画館に営業をして多くの映画館で上映をしてもらう業務を行う...

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プロダクション・ノートVol.56「映画倫理機構」

映画が完成したら劇場で公開するために映画倫理機構で審査を受ける必要があります。ここで映画を上映する際にその映画を見ることができる年齢制限の枠が決められます。映画のチラシなどにPG12、R15+、R18+など記載されているのを見ることがあると思いますが、これは12歳未満保護者指導が必要、15歳未満は鑑賞禁止、...

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プロダクション・ノートVol.55「エンドロール」

映画を見に来た一般の方は、映画の本編が終わりキャストやスタッフの名前が出てくるエンドロールが流れ出すと映画館を後にするという方も多いのではと思います。私も映画に関わるまではエンドロールを見ずに席を立つことは良くありました。この仕事をするようになって自分のプロデュースをした映画でなくても邦画の場合は、エンドロ...

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プロダクション・ノートVol.54「MA作業」

編集の仕上げの最後として、MA作業というのがあります。MAとはMulti Audioの略です。今まで編集してきた映像素材、音楽、効果音、整音やナレーションをしたものを全部あわせて作品を仕上げる作業になります。この作業で最後の微調整をして作品が完成します。この映画もそうでしたが編集担当と監督がメインで進めてい...

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プロダクション・ノートVol.52「RAYの主題歌」

RAYさんは、大阪堺出身のレゲエ・シンガーで2017年にビクターに移籍し、リリースしたメジャー第1弾配信シングル「アイライフ」がiTunesレゲエ・チャート1位/総合チャート18位となりました。はじめレゲエ・シンガーと言われて、正直この映画に合うのかなと思ったのですが、初めて聞いた時に、この歌声ならいけると...

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プロダクション・ノートVol.51「音楽プロデューサー」

音楽について前回に話をしましたが、元々篠原監督は音楽にこだわりが強い監督です。そのため、主題歌もできれば書下ろしでという話もあり、制作予算でははまらないと思い、音楽プロデューサーの渡邊頌平さんに参加してもらい組めるレコードレーベルを探すところからやってもらいました。そして、ビクターエンタテインメントさんが乗...

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プロダクション・ノートVol.50「音楽について」

音楽については、篠原監督から早い段階で、GENさんを使いたいという話がありました。GENさんは、2006年後半から右手の局所性ジストニアが酷くなり演奏が困難になったそうですが、定位脳手術を受けられ回復して再び演奏ができるようになった方です。幼少からヴァイオリン、ピアノを弾いていたため、それらを取り入れた音楽...

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プロダクション・ノートVol.49「120分以内に仕上げる意味」

映画の尺は120分以内にしようという話が良くでます。それは、120分以上だとお客が長く感じるからという話もありますが、それ以上に映画館としては、短い尺で1回でも多く上映できるほうが収入増になるため最近の作品は80~100分くらいの作品が多いです。もちろん、最近の制作予算も少なくなっていて撮影日数も少ないため...