プロダクション・ノートVol.62「劇場公開初日とメイン館の決定」
映画を公開する上で重要なこととしては、配給会社と相談して、劇場公開初日をいつにするかということとどこをメイン館にするかを決定することです。劇場公開の初日をいつにするかは、どういうターゲット層が見に来ていただけるお客なのか、他の映画作品の公開状況や映画館の空き状況はどうなのかといったことを考慮して決定します。そしてそれに合わせてメイン館を決定します。通常の映画の場合、メイン館は都内の映画館にするケースが一般的です。最近の映画館の状況で言いますと、その映画館で公開した土日の観客の入りによって、一日何回上映するか、いつまで上映するかが決まってしまいます。通常は短いと1週間、長くても2週間という映画館が多いです。メイン館には、最初の土日の入り具合に関係なく当初決定した期間(2週間から4週間が多い)に多くの回数を上映してもらうことになります。
そのためメイン館は、映画を上映する上で、重要な映画館となります。本映画では、まずオリンピック時期をさけ、込み合う夏休みをさけた7月3日から公開することに決定しました。また、メイン館としては、池袋にあるシネリーブル池袋さんにメイン館をやっていただくことになりました。