PRODUCTION NOTE

「癒しのこころみ~自分を好きになる方法~」プロデューサーが綴るプロダクション・ノート

編集作業の中で、音関係の作業もあります。今回取り上げている音関係というのは、音楽ではなく、整音と効果音に関してです。前述で映像の色彩を補正する作業のカラコレを取り上げましたが、音で言うと整音になります。具体的にはノイズの低減や音量や音質の調整作業などです。スタジオなどの場所でない限り色々な音が録音されます。撮影の時に俳優の声をきちっと録音するように最大限のことをしていますが、外ではやはり色々な音が入ります。そこでノイズの低減をしたり、ノイズであっても大きさや質を合わせたりして、違和感が出ないようにします。また、臨場感を出すために、日台合作映画『南風』の撮影の時は、録音技師さんが台湾の生活音を録音しようと撮影の空き時間に音ロケをしていたのを思い出します。しかし、携帯電話の着信音や物がぶつかる音などは、効果音として現場で録音した音ではない効果音を作って入れなおすことが多いです。これによってクリアな音や臨場感のある音が映像に入るわけです。この作業は、録音担当、編集と監督で詰めていくことが多いです。今回の映画も同じ形で実施しました。

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